CULTURE GATE to JAPAN
「CULTURE GATE to JAPAN」は、文化庁による新たなかたちの文化発信プロジェクトです。日本各地の多様な文化資源を題材に、メディア芸術(アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ)のフィールドで活躍するアーティストやクリエイターが新たな視点で表現し、日本全国の7つの空港等で作品を展示します。本ウェブサイト上では、作品のオンライン展示のほか、文化資源のリサーチの様子や制作のプロセスを伝えるコンテンツを通じて、日本文化の魅力を紹介します。
北海道のアイヌ文化の神秘的な世界や、沖縄の琉球王国の華やかな歴史に至るまで、日本各地には多様な文化が存在します。それらを現代に生きるアーティストやクリエイターが新たな視点で表現することで、より多くの方に日本文化への興味や関心が深まり、広がっていく。そのような「日本文化への入口」となることを願って、「CULTURE GATE to JAPAN」と名づけました。
いま、新型コロナウイルス感染症による影響下において、物理的な移動が制限され、新しい文化や人々との出会いが困難な状況になっています。しかし、だからといって人と芸術・文化の交流を絶やすべきではありません。私たちは本プロジェクトを通じて、世界中の人々に、見知らぬ文化と出会う驚きや喜びを提供し続けていきたいと考えています。
まだ先の見通しはつきませんが、今後人々の交流が再開し、ふたたび外国へ旅をすることができるようになったら、ぜひ空港に降り立って実際の作品をご覧ください。そしてその作品を入口として、刺激的で多様な日本文化の世界を実際に体験してもらえる、そんな未来を切に願っています。

- 空港での展示
- 空港は来訪する人々にとって移動の物理的な窓口であるだけでなく、見知らぬ土地に降り立って、触れたことのない文化や人々に最初に出会う場でもあります。
現在、人々の自由な往来が難しい状況のなかで、新しい文化との出会いや異なる地域の人々との交流は大きく制限されてしまっています。しかし、私たちはいまだからこそ「文化に触れる場所」としての空港の機能に着目し、世界に対して強く発信していきたいと考えています。見知らぬ文化に出会う驚きと喜びを発信し続けることで、皆さんにいつかふたたび日本に降り立つ未来への希望を感じていただけたら幸いです。
各地域固有の文化で世界の皆さんを迎える準備を進めながら、ふたたび空港で出会える日を楽しみにお待ちしています。

- 文化庁メディア芸術祭
- 文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテイメント、マンガ、アニメーションの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。1997年の開催以来、高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰するとともに、受賞作品の展示・上映や、シンポジウム等の関連イベントを実施する受賞作品展を開催しています。現在では世界100カ国以上から応募作品がよせられ、多様化する現代の表現を見据える国際的なフェスティバルとして成長を続けています。
「CULTURE GATE to JAPAN」は、文化庁メディア芸術祭の受賞者など、メディア芸術のフィールドで活躍するアーティストやクリエイターが、日本文化を新たな視点から再解釈し、世界に向けて発信する機会を提供します。