Agency for Cultural Affairs, Goverment of Japan
CULTURE

RYUKYU KINGDOM

Naha Airport

日本の南国リゾート地として知られる沖縄にある那覇空港の展示テーマは「MEMORY」。鮮烈なビジュアルを生み出すアーティストたちが、かつてこの地に存在した陽光と色彩にあふれる琉球王国の「記憶」を現代に接続します。
沖縄には1429年から1879年の450年間にわたって、琉球王国と呼ばれる国が存在していました。琉球王国は日本や中国、朝鮮、東南アジアとの交易のなかで独自の豊かな文化を発展させていました。独特の自然観を反映した史跡や、紅型に代表される色彩豊かな工芸品など、現代の沖縄でもその文化の一端に触れることができます。
参加アーティストの一人、比嘉了は高度なプログラミング技術を駆使する、沖縄県出身のビジュアルアーティストです。琉球王国の象徴であり、2019年の火災によってその大部分を焼失した首里城の3Dモデルを活用し、デジタル空間上で琉球王国の歴史と精神世界を表現します。
もう一人の参加アーティスト、ぬQはポップな色彩とレトロな世界観が特徴のアニメーション作家です。ぬQは琉球王国の歴史と観光地としての沖縄の現在を掛け合わせた壁画を制作します。

Exhibition theme

RYUKYU KINGDOM
“MEMORY”

首里城 比嘉了

ポートレート、ランドスケープ

高度なプログラミング技術を駆使する、沖縄県出身のビジュアルアーティスト比嘉了による琉球の自然や歴史、思想をモチーフとした映像インスタレーション作品。本作は、那覇空港の窓から見える景色とリンクした海と空のシーンから始まります。続いて首里城の正殿へと移り、最終的に琉球の神々が住まうとされるニライカナイの精神世界を表現した空間へと至ります。映像は体験者の頭の位置に連動し、没入感のある体験が得られます。琉球王国の象徴でもある首里城は2019年の火災によってその大部分を焼失しましたが、本作では首里城の3Dモデルを活用し、かつての姿をデジタル空間上で表現しています。本作は窓のように並んだ3つのモニターを通した仮想上のランドスケープであるとともに、琉球のアイデンティティを巡るポートレートでもあります。

協力:BACKSPACE Productions Inc
楽曲提供:kafuka
「みんなの首里城復元プロジェクト」の3Dモデルを改変して制作されています。
(Licensed under CC BY 4.0)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

場所:那覇空港 3F国際線エリア「ふくぎホール」(2021年2月13日〜)

首里城

中世から近世(1429年〜1879年)にかけて、日本の南国である現在の沖縄県を中心に存在した琉球王国。西に東シナ海、東に太平洋、南をフィリピン海に囲まれており、当時の日本、中国、朝鮮、東南アジアの交易中継拠点として独自の文化を築きました。そして、琉球王国の政治・外交・文化の中心であり、その記憶を残しているのが、現在の沖縄県那覇市にある首里城跡です。当時、首里城とその周辺では芸能・音楽が盛んに演じられ、美術・工芸の専門家が数多く活躍する文化芸術の中心でもあったと伝えられています。「首里城正殿遺構」、信仰上の聖地である「園比屋武御嶽石門」は、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産にも登録されています。

1983年沖縄県生まれ。コンピューターをツールに新しい表現を生み出す、ビジュアルアーティスト・プログラマー。リアルタイム3Dグラフィックス、コンピュータービジョン等の高度なプログラミング技術と多種多様なプロジェクトに関わった経験を生かし、インスタレーション、舞台演出、VJing、ライブパフォーマンス、VR作品など幅広い制作活動を行う。2019年にBackspace Productions Inc.を設立。近年の主な仕事に、「millennium parade」3Dライブ映像演出、「PUNPEE "Sofa Kingdomcome"」AR映像演出など。

Creator's Voice

琉球の文化 ぬQ

新古今おもてなしチャンプルー

ポップな色彩とレトロな世界観で知られるアニメーション作家・イラストレーターのぬQによる琉球文化をモチーフにした壁画。15世紀から19世紀にかけて沖縄に存在した琉球王国は様々な国との交易のなかで独自の豊かな文化を発展させていました。他国の文化を柔軟に取り入れ、それらを融合し発展させた琉球文化は、様々な食材を混ぜあわせて炒める琉球料理「チャンプルー」になぞらえ「チャンプルー文化」とも呼ばれます。ぬQは琉球に根付くおもてなし精神とチャンプルー文化に着想を得て、琉球王国の歴史と観光地としての沖縄の現在を掛け合わせた壁画を制作しました。首里城や琉球空手といった琉球の歴史的なモチーフと現代の観光客やバナナボートといった観光地としてのモチーフを「チャンプルー」することで、かつての王国の姿を現代に接続します。

展示場所:那覇空港 2F 国内線出発保安検査所C前(2021年2月13日〜3月9日)
2F国際線チェックインカウンター跡地(2021年3月13日〜)
※国際線の休航に伴ない現在展示エリア閉鎖中。国際線再開に合わせてリニューアル作品を公開予定。

琉球の文化

日本の最南西端、南国の島々によって構成される沖縄県。このエリアは中世から近世にかけて450年ものあいだ、琉球王国(1429年〜1879年)という独自の国家によって統治されていました。琉球王国は、日本、中国、朝鮮、東南アジアとの交易を通し、洗練させた独自の文化をつくりあげました。日本の伝統行事をルーツに持つとされるパフォーマンス「エイサー」、エジプトのスフィンクスや中国の唐獅子から影響を受けたといわれる魔除けの像「シーサー」、17世紀に朝鮮人陶工から技法が伝わり発展した焼き物「ヤチムン」、中国やインド、インドネシアの染色技法を独自に進化させた「紅型」などさまざまです。琉球王国の宮廷文化を発祥とする伝統舞踊や沖縄料理もこの地の人々に長く受け継がれています。

ポップでコミカルな作風で新たな表現を生み出すアニメーション作家。奇抜な色彩とダイナミックな動きのある表現を得意とし、CMやMV、イラストなどを幅広く手がける。主な受賞に、『ニュ~東京音頭』で第18回学生CGコンテスト最優秀賞、第16回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査委員会推薦作品選出、『サイシュ〜ワ』で第23回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査委員会推薦作品選出など。近年の主な仕事に、水曜日のカンパネラ『見ざる聞かざる言わざる』MV、十和田市現代美術館『冬眠映像祭Vol.1 かいふくのいずみ ―インディペンデント・アニメーション、最前線!』参加など。

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